はいこんにちは。
まずはこちら先週撮った桜の写真です。
今年の桜は咲くのが遅い割にいつも通りすぐ散って、あっという間でした。
毎年思っていることなのですが、桜ってなぜか毎年写真を撮ってしまう。すぐに散ってしまうのがわかっているからなのでしょうか。
そこに特別変化があるわけでもないのに、変わらず咲き誇る桜をなぜか見に行ってしまうし、桜が咲くとなんだかうれしくなって、スマホのカメラを構えてしまいます。
わたしは特別カメラや写真の知識があるわけでもなく、こだわりも持っておらず、写真を撮るのはいつもスマホです。なので、スマホ内を探せば昨年撮った桜の写真も出てくるでしょう。
でも、毎年桜を撮って、毎年「昨年も一昨年も撮ったなあ」と思いながらも、その写真を見返してなにかを振り返ることはないのです。SNSにアップしていれば、どこかで振り返ることはあるかもしれませんが。
それってなんだかすごく、悲しいことなんじゃないかと思えてきたのです。
わたしが一番最初に手にしたカメラは、お馴染み”写ルンです”でした。でもその次に手にしたカメラはデジカメ。小学生のときの校外学習や修学旅行では班に1台デジカメが配られて、写真はデータとしてパソコンに取り込んで、パワーポイントで発表したり。
わたしが特殊なケースなだけかもわかりませんが、写真屋さんにフィルムを持っていって現像をお願いしたことが一度もありません。もちろん母親や叔母さんについていったことはありますが、自分で撮った写真を自分で写真屋さんに持っていった経験がないのです。
そうこうしているうちに、携帯電話を持つ歳になって、すぐにスマホが一般的になって、SNSは全盛期。タップタップしているだけで簡単に加工もできるようになりました。
誰でも写真が撮れて、誰でも加工できて、誰でも投稿ができて、素敵な時代です。
でも、上手く言葉にできないのですが、「な〜〜んか違うよなあ…おかしくなっているよなあ…」という違和感みたいなものを感じることが多くなってきました。なんというか、うっすいうっすいカルピスを出されている感じ。そして、自分もまたうっっすいカルピスを作っているんじゃないかという感じ。
誰でも自由に使える・できるのだから、誰がどう使ったっていいのです。自由です。だからこれはただの自問自答です。
いま自分にとって写真を撮るということは、それこそSNSにこれ食べたーとか、生活記録のために撮る、みたいになっている気がします。
これ残しておきたいな、と思って撮ることもあるけれど、なんかこう…撮って満足するだけのことの方が多いのではないかと思うのです。
そこに「残しておきたい」と思った何かはあるはずなのに、常に握っているスマホのカメラを起動して、構えて、ボタンをタップするだけ。何枚だって撮れる、後から修正もできる。そこに感動とか、自分の意志みたいなものってどれだけ宿っているのかなあ…とか。
残しておきたいというより、残しておかないと後悔するかも、とか、一応とか、なんとなく「撮っておくか」みたいな感じが近いんじゃないか?それってもしかして、すごく、、味がないというか…誰でも自由に、気軽に使える、撮れる、けれどそこに温度みたいなものは、なくなっている気がする。
自由で制限のないものから生まれるものもあると思います。でも、たとえば人が1年の間に撮った1000枚の写真より、1年の間に撮った”ここぞ!”という10枚の方が、わたしは見たいし興味が湧きます。他人のものも、自分のものも。
と、いうようなことをモンモンと考えていたら、「なあ自分、フィルムカメラを買ってみないか?」という気持ちになっていました。
元々、携帯・スマホのカメラでバカスカ撮ることが当たり前の中で生きてきたことに、う〜ん…と思っていて、スマホではなくカメラが欲しいと定期的に思うことはあったのですが、高い。カメラって…すごく高い…。
手頃でかわいいカメラある!と思うとだいたいフィルムカメラ。フィルムカメラは現像も大変そうなイメージで、データにできたりスマホに送れるようなものはやっぱり高い…と、実は今まで敬遠していました。
けれどこうやって考えているうちに、もはやスマホに送れないぐらいで良いのでは??と思いはじめてきました。
スマホの写真は自分でコントロールができるデータであって、いつでも何回でも引っ張り出せますし、いろいろと融通がききます。それゆえにデータは膨大になっていって、ふとしたときに1枚1枚見返しもしない・できないけれど、捨てるのはなんかできなくて…なんとなく持ったままで…と、なってしまっているのが現状です。
あれ?スマホに送ったら何で撮ろうと結局同じでは…?と思ったので、もう!敢えて!身の丈に合った1万円以下のフィルムカメラの購入を考えています。
最近、本も電子書籍より紙だよなと思っているのですが、やっぱり手で取って振り返れるものが、好きだし、見返すし、味わいがあって、好きな美しさだなと思います。少なくともわたしは。
実際にフィルム1本分撮って、人生初の現像に行く際にはまたレポートを書こう〜と思います。
お相手はおわびでした、また今度。