おわび

やりたいことなんでも

LEONを読む会

はいこんにちは。

突然ですが、みなさんは普段雑誌『LEON』を読みますか?

 

LEONとは、金銭的に余裕のある中年男性をターゲットにした、モテるオヤジさん、ちょっと不良(ワル)なオヤジさんとはなんぞや?ということを教えてくれる雑誌です。

この中年男性とはバブルの好景気に青春時代を過ごした世代(らしい)。自分とは何もかもがマッチしない文化圏へ向けた雑誌、つまり異世代理解への第一歩を踏み出せる雑誌なのです。

 

わたしは仕事のネタ探しのために、最近はほぼ毎月LEONを読んでいるのですが、LEONを手に取ったら、まずは文字を一切読まずに一通り読みます。

載っているファッションやブランドはちゃんとカッコよくて高級感がある、「ガチなもの」ばかりです。そんな高級ブランドのファッションの紹介ともなると、紹介写真や見開きの広告もめちゃくちゃイケています。

こんな服があるのか〜とか、これめっちゃカッコイイな〜とか、この広告のビジュアルすごいカッコいいな〜とか、ほぼ写真集だと思って楽しみます。

 

そして2周目には、逆に写真はほとんど見ずに文字を読んで楽しみます。

そこに広がるのは、浴びるようにモテたいという煩悩にまみれた謳い文句や不要なまでに詳細な着用シーンの妄想。この雑誌の記事内容を初めて読んだ時、わたしは世の中のおじさん構文の震源地を見つけてしまったような、変に腑に落ちたような気持ちでした。

 

それからというもの、すっかり毎月LEONを読むようになってしまい、より芸術点が高い特集や文言を探すことにハマってしまったというわけです。

毎月珠玉の記事群があるLEONをたったひと月で忘れてしまうのはあまりにももったいなさすぎるので、刺さった記事やうたい文句をたまにこうしてブログにメモしていこうかな〜と思っています。

 

ということでさっそく最新号の5月号からベスト5を選ぼうと思ったのですが、まずはわたしをLEONにハマらせるきっかけとなったお気に入りタイトルを2つご紹介させてください。

そう、全ての元凶は2023年11月号。この号は非常に豊作で、今のところ個人的永久保存推奨号となっています。

 

まずは、”買えるLEON”にて実際に購入ができる、ムータ・マリン/LEON別注のゴルフカートシートの紹介記事の抜粋です。

【君の尻なら敷かれたい❤️】

(前略)特にレディスティゆえ一番最後に打つ女性にとって、お尻は同伴者からの視聴率が高いパーツ。となれば、彼女のバックシャンを守るのも我々オヤジのお仕事ではないかと。そんな言い訳を胸に、ぜひ彼女とのコミュニケーションツールとしてご活用いただきたいのが「ムータ・マリン」のカート専用シートです。(中略) 朝、おもむろにカートに装着しておけば、緊張という摩擦係数も軽減し、朝イチティーショットからカートに和やかな秋風を届けられるって算段です。

『LEON』2023年11月号 37ページ

 

うーん………何回読んでも芸術点が高すぎる。最高です。

ゴルフをする女性のお尻を見てしまうことを否定はせず、「お尻は同伴者からの視聴率が高いパーツ」と表現する紳士の文学性。そして、意中の彼女をそんな輩の視線から守ることを「我々オヤジのお仕事」と称する責任感の高さ。

さらには彼女との「緊張という摩擦係数」を軽減し、カートで和やかな秋風を楽しんでやろうという戦略性が伺えます。

もうひとついきましょう。

 

【くノ一も虜にしちゃう 忍法「白モコトップスの術」】

油断させて敵の懐に潜り込み、思惑を操作するーーーー。戦国時代のテッパンともいえる忍者の仕事の代表例ですがくノ一と呼ばれる女性忍者も得意としていたようです。

でも、もしその当時、フワモコ素材の着物なぞあったならきっとくノ一も油断して、ミイラ取りがミイラならぬ 油断させるつもりが油断しちゃった❤️なんてことになったかも!?

『LEON』2023年11月号 238ページ

 

うおおおおお!!これです、これ!これですよお!!

ちなみにこれは”Samurai White”という、白ファッション特集の中の記事の一つ。白くてモコモコしたジャケットをモテを意識したオヤジたちに紹介する口上として、なぜかくノ一とのランデブー妄想が繰り広げられるのです。

あまりにも天才。脱帽、拍手、スタンディングオベーション

 

しかし、なんでしょうかこの感情は。今のわたしの言語化能力では、これらの文章を読んだ時のこの感情をうまく言葉にすることができません。悔しい……。なので、もっと頑張ります。

 

最初にも書きましたが、載っているファッションはガチの高級ブランドの高級品ばかりです。広告も見開きをドカンと使って、ビジュアルとブランドロゴだけ。

そんな「言葉など、要らないーーー」といった面をした一級品たちと、どんな手を使ってでもなんぼお金を使ってでもモテてぇ!!というオヤジさんに向けた、煩悩と妄想と、そして紳士とはどうあるべきかを説いたような謳い文句のマリアージュが楽しめる雑誌、それがLEONです。

 

世の中のLEONを読むオヤジさん…LEONの読者貴兄が本当にこんなことを考えているのかどうかは全然わかりませんが、毎月本当に楽しませてもらっています。

いつもありがとう、LEON。これからもよろしく、LEON。いつまでも煩悩と妄想にまみれていてくれ、LEON。

 

ちなみに"買えるLEON"はこちら。

kaeruleon.jp

 

お相手はおわびでした、また今度。